「毎日30分勉強しましょう。私が教えるので」
ルートビアを飲みきった来田西がすごいことを言い出した。絶対嫌である。自分のペースで勉強したいし、わざわざ教えて貰う必要はない。
「だから、自分の勉強は自分でやるって」
「でも、できてないから先生が私に教えろって言ったんじゃないですか?」
だ、ダルい。家まで来て勉強の催促なんて高校生の天敵すぎる。どうやって断ろうかと悩んでいると、
「とりあえず、今日30分勉強してみましょう。それで明日からも続けるか決めませんか?」
「えー……」
今日一日だけでも大分面倒くさい。だが、今日耐えれば何かしらの理由をつけて明日から断れるかもしれない。俺は大きくため息をつく。
「わかったよ。30分な」
そう言って、教科書を取り出すためにカバンを取りに玄関へと向かう。ついでだし、取ってなかった授業のノートを写させてもらおうか。あと課題とか。そんな事を考えながら戻ってきたら、来田西がなにかの小さな箱を持っていた。
「何だその箱」
筆箱にしては小さいし、おやつか何かだろうか。ふと来田西の顔を見ると真っ赤になっていた。
「こ、こっちのセリフです! なんですかこの箱!?」
なんだかすごい興奮しているようだった。眼の前に突きつけられた箱をよく見る。
「……超超極薄0.02ミリ! 脅威の日本製ゴム!」
コンドームであった。どっから掘り出してきたんだこれ。目の付く場所に置いたはずがないのだが。
「なんでこんなものがあるんですか!?」
「なんでと言われても…使ったからとしか……」
「――!!」
声にならない悲鳴を出している。まあ確かに高校生の家にはあまりないかもしれないが、別にあっていけないものでもないだろうに。委員長には刺激が強すぎたのかもしれない。
「あ、相手は!? 相手は誰なんですか!」
「言うわけ無いだろ。もう別れたし」
「あ、あぁ……」
今度はしなしなになって椅子に倒れ込んだ。騒がしいやつである。
「今は…そういう相手はいないんですか…?」
「いないけど…なんで来田西に言う必要があるんだよ。それにこれは今必要ないだろ」
来田西からゴムを取り上げようとするが、来田西は離そうとしなかった。
「ひ、必要です」
「なんで?」
「……保健体育の勉強です」
中学生かよ。俺が呆れていると、来田西は本当に箱からコンドームを一個取り出し、開け始めた。
「使い方がテストに出るかもしれません」
「出ねえよ……多分」
絶対に出ないとも言い難いが、出たとしてもそんな詳しいこと聞かれないだろう。そう言っている間にも、来田西はコンドームを開けて取り出している。初めて触るのか、ローションでベタベタしていることに驚いていた。広げようとしているが、どっちが表かわからず、苦戦している。
「……くるくるして広げるようにするんだよ」
そう言うとようやくわかったのか、ちょっとだけ広げられていた。そこまでして、来田西がこちらに向き直る。
「ほら、東くん。ズボンを脱いでください」
「……はあ?」
「実際に付けてみないと、勉強なので」
訳がわからない。来田西は強引に俺のズボンを脱がそうとしてくる。痴女なのかこいつ。
「ほら、大人しくしてください! 30分勉強するって言ったじゃないですか!」
「これは明らかに勉強じゃあないだろ!」
そういう言いつつ抵抗するも、結局ズボンを脱がされてしまう。
「わぁ…」
こんな状況なのに、俺の陰部はしっかり大きくなっていた。不可抗力である。来田西はそのモノにゴムを付けていく。
「よし、付きました…」
「ああ、良かったな。じゃあ早く外して――」
来田西がスカートを脱ぎ始めた。
「……は?」
「あんまり見ないでください。恥ずかしいです」
じゃあ脱ぐなよ。と思っている間に下に来ていたものをすべて脱ぎ捨てて、仰向けに倒れ込んでいた俺に乗りかかってくる。
「よいしょっと…」
「…正気か?」
「ほ、ほら、実際に使ってみないと、勉強なので」
それ一本で乗り切れると思っているのか。しかし、来田西が止まることはなく、肉棒の先端に何かが当たるのを感じる。来田西が手で支えて方向を調整する。
本当に挿れるつもりなのか、と思った瞬間。来田西が上体を下ろして、挿入された。