さらに、東くんが腰を打ち付ける。その度に脳を直接打ち付けるような鋭い快感が走り、勝手に声が漏れる。
「おっ…! 東くん、一旦止まってください……!」
そう言うと、東くんがこちらを見る。いつもよりも目付きが鋭く、見下され思わずドキッとしてしまう。
「お前はいくら止めても止まらなかっただろ」
「それとこれとはちょっと話がちが――むぐっ」
口を手で抑えられ遮られた。塞いでいる手をどうにかしようとした途端、また東くんが腰を打ち付けた。
「――ッ!?」
ある意味、口を抑えられていてよかったかもしれない。東くんに思わず出てしまう声を聞かれずに済む。ただ東くんを止めないと体が持たない。東くんが腰を動かす度に、これまで意識すらしなかったような体の奥が打ち付けられて、とてつもない快感が全身を走って意識が飛びそうになる。
ただそんな思いとは裏腹に、東くんが私の口を抑えて、私の身体を貪っているということに興奮してしまう。いつもよりも鋭い、私だけを見ている目を見ると、思わず独り占めしたくなって、この時間が長く続いてほしいとすら思う。
ただ、
「――ふぐっ! うぅっ!」
東くんの動作は止まらない。やはりこの快感は私の身体には大きすぎる。東くんの腰と片手で抑えられている足はずっと痙攣しているし、もう片方の手で抑えられている口からはまだ汚い声が漏れてしまっている。それに、思うように呼吸ができず視界がチカチカしてきた。
そんな私の様子が心配になったのか、東くんの動きが止まった。
「来田西、大丈夫か」
奥への刺激が一時中断され、口を塞がれていた手が離れた。私が失われた酸素を取り戻そうと呼吸するのと同時に、東くんが中から挿れていたものを抜こうとする。
「ひっ! ――ぁああ…あっ……」
不思議な感覚だった。中にあった東くんの肉棒が抜ける感覚がとても鮮明に感じられ、これまで以上の快感が全身を巡った。その快感で私は絶頂に達する。
私は息を整える。しかし、東くんが私から離れようとした。
「――やだ」
思わず東くんの手を掴む。
「…やめないで」
もっと私を見つめてほしい。もっと東くんを感じたい。
そう思って私はもう片方の手で自分の陰部を広げる。また、挿れてほしい。もっと私を壊してほしい。
東くんの目つきがまた険しくなる。怒らせてしまっただろうか、こんな身勝手なお願い怒らせて当然かも知れない。
ただ、東くんは何も言わずにまた、私の中に挿入した。
「――あぁっ!」
帰ってきた中の熱いものに、また私はイッてしまう。身体が痙攣して、もう話さないと言わんばかりに、中に力が入ってしまう。
そして、東くんがこれまでよりも早く、腰を打ち付け始めた。
「はあっ! ……もっと…もっと――おぉっ!?」
これまでよりも強く、より奥に肉棒を突きつけられる。それにびっくりして、また軽くイッてしまう。しかしそれで東くんは腰の動きを緩めることはなかった。
「いっ…いい……東くん…好き……あっ!」
もう自分でも何を言っているのかわからなかった。ものすごく大きな快感が脳を襲っていて、思考がままならない。さらに東くんがずっとこちらを見つめていて、心臓が高鳴る。身体が熱くなって、血液が沸騰するんじゃないかとも思ってしまう。
東くんの動きがさらに早くなる。すると、自分の腰の痙攣が小さくなる。
――なにかがクる。
これまでとは比べ物にもならないほど大きな絶頂を迎えそうなのがわかる。今からでもわかるその凶暴さに、思わず怖くなった。
「だ、ダメ…これはダメ……っ!」
だが、そんな言葉で今更東くんが止まるわけがなかった。その絶頂に導くように東くんがピストン運動を続ける。東くんを止めようと、私は手を伸ばすが、その手を強引に床に打ち付けられてしまう。抵抗できなくなり、快感を受け入れるしかなくなる。
「――ほら、イけよ」
東くんが囁いた。その言葉が脳内で響いて残る。東くんの顔は笑っていた。まるで快感になすすべなく逃げようとしている私を嘲るように。しかし、その顔が妙に魅力的で、私の身体は私の意思とは別に、東くんの言葉通りに快感を受け入れる態勢に入っていた。
東くんが一際強く奥を突いた感覚が引き金となって、私は大きすぎる絶頂を迎えた。
「い…イきます…イぎます! イぐ――ッ!!」
身体はビクビクと震え、言葉にならない喘ぎ声が口から漏れる。頭の中が真っ白になり、視界もフラッシュを焚かれたように何も映っていなかった。
「ぁあ…ああああぁ――えっ?」
一瞬意識が飛んだ。
それが本当に一瞬なのか数秒だったのかはわからないが、それを叩き起こすように東くんがまた奥を突いた。
「おぉっ、だめっいま、いまいっだばっがりで……ぐぅっ!」
必死に叫ぶが、東くんには届かなかった。それどころか、うるさいと言わんばかりにまた口を手で塞がれてしまう。
さらに東くんの動きは加速する。これ以上私を悦ばせてどうするつもりなのだろうか。私の身体は壊れてしまったのか、さっきからずっとイきっぱなしでもう思うように動くことができなければ、発声もままならない。
「だめ…ぎもぢよすぎるがらっ…とまっで…」
私のみすぼらしい命乞いに同情するわけもなく、東くんは続ける。すると、東くんが急に抱きついてきた。そのせいでまた東くんの肉槍が奥まで突き刺さって汚い声が漏れてしまう。全身が心地よい温もりに包まれる。こんなに乱暴されているのに、それを上回るくらいの優しさを感じてしまい、また心臓が大きく鼓動する。
「イくぞ」
そう言われた途端、自然と中が締まった。肉棒がさっき以上に奥に当たるようになり、さらに大きな快感に襲われる。
「いいよ…きて…あずまくん、あずまくん…うぅっ!」
東くんが腰を打ち付け、停止する。どくっどくっという音が身体の中から聞こえるような気がした。
しばらく停止した後、東くんが肉棒を抜いた。すると、中で溜まっていた熱いものがまるで蓋を取ったように、外に漏れ出ていく。しゃーという音が遠くで聞こえたような気がした。意識が遠のく。どんどん世界が遠くなっていく。