「来田西…お願いだから服を着てくれ……!」
「――え?」
私はそう言われて、自分の状態を確認する。
そうだ、服を着てなかった。……服着てない!
「あっあっごめんなさい! その――わっ!」
「うおっ!?」
急いで体を隠すために後ろを向こうとして、足を滑らした。東くんにもたれかかるようにして転んでしまう。ドンッと床にぶつかる音が響く。
「いてて……」
頭上から東くんの声がした。どうやら、私が倒れてもたれかかったせいで東くんが尻餅をついてしまったようだった。立ち上がろうとしたとき、私は頬に当たる硬いものに気がついた。
「大丈夫か、来田西」
私は最初当たってる硬いものが何なのかわからなかった。しかし、それがわかった途端私は顔が熱くなるのを感じた。
「……? おい、来田西?」
東くんの声は全く届いていなかった。私は眼の前のもので頭がいっぱいになってしまっていた。ズボンの上からでもわかるその膨らみにしか、目に入っていなかった。
私は何を思ったのか、ズボンの上からその膨らみを口でくわえた。
「――っ!」
東くんの体がビクッと跳ねた。ズボンの中にあるものが、更に大きくなっているのを唇で感じる。
「おいっ…なにしてる……」
声をかけられて、ようやく私は正気に戻る。
「いやっそのっ…ちがくて……」
「その位置で喋るな…! こそばゆい……」
どっどどどどうしよう…。な、なんて言えば通報されずに済むんだろうか……。
「わ、私の裸のせいでこんな事になっちゃったんですよね? 私が責任を取らないと……」
絶対に違ったかもしれない。こんなにおこがましい言い訳が過去にあっただろうか。しかし、もうこのまま突っ切るしかない。私は東くんのズボンに手をかけ、一気に下着ごと脱がせた。
私は生まれて初めて見る同年代の男性の陰部に言葉が奪われる。思ったよりも大きなものと、独特の匂いに、思わず凝視してしまう。まるでそれが一つの命を持っているようにピクピクと動いていて、愛くるしいような、恐ろしいような感じがした。
「おい、ちょっと待て……」
「ま、待たないです」
こうなってしまったら、もう二度と離せなくなるかもしれない。じゃあもう勢いでいけるところまでいってしまうしかない。あとは後は野となれ山となれだ。……できれば焼け野原じゃなければいいなぁ。
覚悟を決めて、私は舌で陰茎の頭を舐める。
「おい……!」
舌を動かす度に、東くんの腰がかすかに浮く。感じているのだろうか、頭よりも下の竿の部分も舌の先で舐めてみる。すすす、と舌の先がなぞる度に東くんの息が荒くなるのを感じる。
ひとしきり竿を舐めたあと、手で優しく掴んで、上下する。よく見ると、陰茎の口から透明な液が少し垂れ出していて、ペロッと舐める。あんまり美味しくなかった。ごまかすように、大きく口でくわえた。
「いい加減にしろっ…!」
東くんは口では言うものの、体では抵抗しようとしてこない。やはり気持ちいいのだろうか、私は陰茎の頭を口でくわえながら、手を上下するスピードを早める。東くんの腰が浮いて、背筋が伸びる。うめき声のようなものが、口から漏れている。
その様子に私は興奮を覚える。私が東くんのことを気持ちよくさせてあげられている。その事実がとても嬉しく感じられた。私は空いている左手で自分の陰部を触る。まだ何もしていないのに、触ってすぐに分かるほどに濡れていた。
私は続けて東くんの陰茎を手で愛撫しながら、自分の陰部も弄り始める。いつも自室で一人でしているときよりも格段に刺激が強く感じる。目の前がチカチカするような感覚すら覚えた。
「や、やばい……!」
東くんが静かに叫ぶ。それに気づいたときには、東くんの腰が震えていた。陰茎が痙攣のようなものを起こして、射精した。びっくりして口を離してしまって、白い液が私の顔にかかる。液の熱い温度が伝わって、東くんが絶頂に達したのだと理解した。精液のムワッとした温度と、匂いが鼻腔を刺激する。私が東くんをイかせたのだ。自分の膣がキューッと締まるのを感じる。
「――い、イくっ!」
強い刺激が、脳の神経を走る。東くんが絶頂したのとほとんど同時に、私も達してしまった。